「政治家・橋下徹」については、保守陣営の中でも評価が二分している。そこで今発売中の月刊正論では、「本物か」というテーマで特集が組まれ、私も登場している。
私も大阪市特別顧問という仕事を引き受けてから、橋下氏と仕事や意見交換を共にする機会が増え、同志として「政治家・橋下徹」に刺激を受けている。
橋下徹という政治家は、いまが「完成」ではない。日々成長し伸びてきているし、これからが楽しみな政治家だ。今の彼に100点満点など求めてはならないし、まだ国家観や歴史観を滔々とは語れないかもしれないが、今のところはいくつかある政策の選択肢では大方妥当な判断をしてきていると思う。
また多くの人の意見を求め、慎重冷静な判断をし、自己の誤りを正すことに躊躇しないところもある反面、教育現場での「君が代・日の丸」に対する一切妥協しない断固たる姿勢は、今までの首長とは異質だ。
今の停滞し閉塞した日本の突破口を開くためには、大きな目で見て、私はこの「未完の信長」とも言うべき橋下徹という政治家を、うまく活かし育てていくことが必要だと考える。