母校である国立(くにたち)高校は、最近は同窓会の会長をお引き受けしている関係で、何度も訪ねる機会がある。
今日、校門の前に寄って写真とっていたら、下校する生徒たちが見ているので、ここの卒業生であることと次の選挙の立候補予定者であることを伝えたら、妙に盛り上がっていた。
「やっぱり、母校は暖かいなぁ」
私は高校入学後ラグビー部に入った。いや実は、入れられた。
入学したときには、私はサッカー部に入ろうと思って、グランドで練習風景を見ていたら、私の前に楕円形のボールがコロコロと転がってきた。そこにドカドカと泥んこの汚い一団が、汗臭さ一杯に走り込んできた。そこで私は、そのボールを拾って普通に投げ返しただけだった。
そしたら、、、
「うまい!!君、素質あるよ。ラグビー部に入れ」と、一団では一番イケメンの人にうまくのせられ、そのままずるずると練習に参加することになった。結局私にとって、考えてもいなかったラグビーが、大学、社会人と、その後の人生を大きく形作るスポーツとなった。
人生は、あの楕円形のラグビーボールのように、何がどう転ぶか予想もつかないものだ。
私にとって高校は、ラグビーに明け暮れた三年間だった。苦しい練習に何度もめげそうになったが、高校二年のときに、東京大会で準決勝まで行けたことは、大きな自信につながった。 そのときの怖いキャプテンが、いま杉並区の中学校の校長をやっておられる。
楕円形のボールのような、不思議な縁が次から次に続いている。これからもこうなんだろうなと思う。