コロンビアからスペインのマドリッドを経由して、13時間かけてロンドンに到着した。
今日はかねてからご厚誼を頂いている、英国貴族院議員のハウエル卿と面談した。
ハウエル卿は、サッチャー内閣時に様々な大臣を務めた知日派議員の重鎮で、私も彼とは3度目の面会だ。
そして今回の面会の目的は、日本を英連邦会議のオブザーバーとして参加できる手はずを相談することである。
英連邦会議とは、かつての大英帝国の版図にあったオーストラリア、カナダ、南アフリカやインドなどの国々で構成されているネットワークで、議員や地方議会、弁護士や税理士、大学やNPOなど様々な分野の会議体で構成されている。
私はこれからの日本の平和と繁栄を考えると、これまでのような対米一辺倒や日中友好だけではもろく、日本の外交や同盟関係も多角化すべきと考えている。
その中で英国と英連邦とは、政治制度や金融や経済制度など価値観を共有した国家同士として、もっと関係を強化すべきであり、もう一度「日英同盟」を構築したいと考える。
ハウエル卿こそ、もう一度日英関係の強化のみならず、世界の平和と繁栄のためにも、日本と英国がかつての「日英同盟」よろしく、今日の英連邦会議と日本とを結びつけようとしている最高の提唱者である。
ハウエル卿と(左は、宮島筆頭公使)