○山田宏君
自由民主党の山田宏でございます。
官房長官、もうすぐ記者会見ということでございますので。
この間、予算委員会を見ておりましたら、大臣の中でブルーリボンを付けていない人が何人もいたと思います。このブルーリボンというのは、拉致被害者を全員奪還するんだという決意を示している内閣の最重要課題だと認識をしておりますけれども、これはやはり閣僚全員はやっぱり付けるべきじゃないかと、こう思っているんですが、官房長官、いかがでしょう。
○国務大臣(松野博一君)
お答えさせていただきます。
全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現するため、毎年十二月十日から十六日までの北朝鮮人権侵害問題啓発週間の前に開かれる閣僚懇談会では、日本国民が一体となって拉致被害者を取り戻す強い意思を示す機会にするため、全閣僚にブルーリボンの着用を呼びかけているところであります。
私自身は常にブルーリボンを着用していますが、引き続き、国民の皆様から拉致問題に関する一層の理解と支援を得るために、ブルーリボンの着用も含め様々な形で取組を進めてまいりたいと考えております。
○山田宏君
いやいや、岸田内閣の最重要課題なんだから、閣僚全員はその意思を示すためにきちっとブルーリボンを付けてほしいと、こう考えております。名前は言いませんよ、付けていない大臣もよく分かっておりますから。
しかし、よく閣僚で、閣議のときに総理からもそのように要請するようにお願いしたいと思いますが、官房長官、いかがですか。
○国務大臣(松野博一君)
先ほども申し上げましたけれども、まず、この拉致問題は岸田内閣の最重要課題であると。このことは全ての閣僚が理解をしているところである、ありますけれども、ブルーリボンの着用も含めて様々な形で取組を進めてまいりたいと、その在り方について検討してまいりたいと考えております。
○山田宏君
検討じゃないんだよな。まあいいや。それでは、先ほどからいろいろ議論になっております、もう総理の決意でもあるし、外務大臣からも官房長官からもお話がございました、時間的制約のある中で解決しなきゃいけないと。この時間的制約なんですけれども、言わば親世代というものがだんだんだんだん少なくなってくる。こういった中で、この時間的制約の意味というのはどういうふうに捉えたらいいんでしょう。
○国務大臣(松野博一君)
お答えをさせていただきます。
お尋ねの総理の言葉については、拉致被害者御家族も御高齢となる中で、何としても肉親との対面を果たしたいとの拉致被害者御家族の強い思いを受け、拉致問題は時間的制約のある、ひとときもゆるがせにすることができない人道問題であることを強調されたものと認識をしています。
拉致問題は、我が国が特に主体的に時間的制約のある中で取り組まなければならない課題であり、御家族はもとより、国民の間に差し迫った思いが強まっています。こうした差し迫った思いをしっかりと共有しながら、全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現すべく、引き続き全力で果断に取り組んでまいります。
○山田宏君
官房長官、もうお時間なので。この時間的制約というのは、制約なんだからどこかで超えるというときがありますよね。どこがラインなんですかね。ここから先はもう制約を、時間的制約を超えてしまったというラインというのはどこなんですか。つまり、今の親世代が全員いなくなったときなんでしょうか。
○国務大臣(松野博一君)
先ほど申し上げましたけれども、拉致被害者御家族も御高齢となる中で、何としても肉親との対面を果たしたいと、このことの実現を考えた上での時間的制約という表現でございます。
○山田宏君
この間の国民大集会のとき、どうぞ。いいですか。
○委員長(山谷えり子君)
いいですか。
○山田宏君
どうぞ。
○委員長(山谷えり子君)
松野国務大臣は御退席いただいて結構でございます。
○山田宏君
あと、工藤副大臣を、よろしくお願いします。
この時間的制約について、家族会の、家族会の会長である横田拓也さん、めぐみさんの弟さんがこのように発言をされております。親世代がいる間に帰国を実現できなければ、仮にその後に帰国が実現しても、北朝鮮に対する猛烈な怒りしか残らない、こう言っているんです。要は、親世代がいる間に親と子が抱き合って再会を果たす、これができなければ意味がないと言っているんですよ。つまり、これができなければ、親世代いなくなってしまったら、もう北朝鮮への人道支援どころじゃない、もう何もかもチャラだと、検討しない。だから時間的制約と言うんじゃないでしょうか。この辺、いかがでしょう。
○副大臣(工藤彰三君)
山田委員にお答え申し上げます。
おっしゃるとおりでございまして、私も十一月の十一日の県民大会に新潟で参加させていただきました。書面も、署名簿も四ついただきました。
その前に拉致問題の家族会の代表で、現代表であります横田タツヤさん、拓也さん、お二方とお話をさせていただきました。物静かな方でありましたが、大変厳しい熱を持って、こちらの政府に対して今まさにおっしゃったとおりのコメントがあり、親が生きている間に見付けること、そして探し出して対面できなければ、それは政府として本当に日本という国家は認められるんかというぐらいの言葉がありました。そして、その会場においては、議事録等、ビデオもありますけれども、方々は、この会場に北朝鮮関係の方がいても構いませんと、私たちはそれぐらいの決断を持ってここに臨んでおります、そのことは政府はしっかり分かっていただきたいし、そのために副大臣が見えているんですけど、あなたはどう思われますと。
最後の別れのときも、何が何でも出していただきたい、これで自分の母ばかりじゃなく関係者がお亡くなりになったら、この活動というのは何も残らないということと、もう一点、別の点、観点では、米子でおかれました大会で蓮池薫さんから、昼の間に二十分ほど会談を持つことができまして、いろいろお話を聞かせていただいて、これはもう国家的な一番の、まあ一丁目一番地と言われる最重要課題ということならば、当然、小中学生に歴史観として残すべきであって、そしてその彼らが意識がある間に北朝鮮に拉致された家族を戻していただきたい、これが国家としての仕事じゃないんでしょうか、それはなかなか情報収集の件で出すこと出せないことがございますが、そのことについてきちっと対応してもらいたい、是非とも頼むと、そういう厳しいことを承ったことを申し述べます。
○山田宏君
いろいろと副大臣、御説明ありがとうございます。
私が今回の委員会で確認をしたいことは、この横田拓也さんの言葉は、イコール政府も同じ認識なんだというふうに捉えてよろしゅうございますか。
○副大臣(工藤彰三君)
お答え申します。
そのとおりでございます。もう時間的制約、時間ございません。もう横田めぐみさん、私と年一緒でありますが、既に、十一月十五日、あの拉致されてからもう四十六年たっているわけであります。四十六年という時間は一体全体何だったんということのじくじたる思いは、私も毎日、この副大臣拝命してから、その前から、このブルーリボンバッジ付けた、決意を持って付けているときから考えておりますので、御理解賜りたいと思います。
○山田宏君
ありがとうございます。
外務大臣にも同じ質問をお聞きしておきたいと思いますが、要は、簡単に言うと、今の親世代が亡くなってしまう前に、前に、きちっと親子の対面が実現できなければほとんど帰国の意味がなくなる、政府としてもそういった認識で北朝鮮に対応すると、こういうことでよろしゅうございますか。(発言する者あり)あっ、外務大臣。
○国務大臣(上川陽子君)
拉致問題は岸田内閣の重要課題であるということであります。二〇〇二年に五名の拉致被害者の方々が御帰国されて以来、一人の拉致被害者の帰国も実現していないということについては、これは痛恨の極みという言葉では言い表せれない思いであります。
先ほど来の御答弁の中にありましたとおり、御家族の皆様、御高齢になる中でありまして、時間的制約のある拉致問題につきましては、ひとときもゆるがせにできない人道問題であると考えているところであります。
全ての拉致被害者の一日も早い御帰国を実現するために、あらゆるチャンスを逃すことなく全力で行動してまいりたいと考えております。
○山田宏君
是非、もう余り時間が残されていない中で北朝鮮にきちっと強いメッセージをお伝えいただきたいというふうに考えております。
そこで、もう終わりですかね、もう終わりだということなので、もう一問あったんですけれども、早口でも駄目だな。また次回にいたしたいと思いますが、御質問をさせていただきたかったのは、「めぐみ」というアニメ。これはドキュメンタリーみたいなアニメなので、三十分以内、三十分以内のもの、こんなものをやっぱりネットフリックスとかアマゾンプライムのドキュメンタリーのところにちゃんとプログラム載せられるように、政府、努力した方がいいんじゃないかと、こういうことでございますが、答えられたらお願いします。
○副大臣(工藤彰三君)
時間制約ありますけれども、当然ながら、これは政府として強く発信すべきだと考えております。
○山田宏君
ありがとうございました。